戯言

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司法試験において、他人の助言・アドバイスというのは確かに疑ってかかるべきでしょうね。
これほど各自の方法論が異なる試験はありませんから。
私はそもそも勉強を始める際に「予備校に通え」というアドバイスを受けたのですが、
それが既に私に合っていませんでした。
私は大学入試(司法試験とは全く異なる試験であることは百も承知ですが)でも独学で済ませていたので、司法試験も独学でやろうと思っていたのですが先輩何人かに聞いてみたところ独学では無理、とのことでした。
しかし、予備校の講座を2年間受けて残ったのは、教材のみと言った感じでした。
私が講義の予習復習をしなかったせいもあるのですが。
予備校の基幹講座に行かなかった自分というものが存在しないので、比較のしようがないのですが、行ったから受験期間が短くて済んだとはいえないような気がします。
(その予備校の合格体験記にはさも役立ったように書きましたが、そう書かざるをえないので。答練が役に立ったというのは事実です。)
結局のところ、基幹講座をとってもとらなくても各自のやる気次第ということでしょうね。


勉強についても、先輩や合格者にアドバイスを求めることはほとんどありませんでした。
そのことに関しては自分でも頑固だったと思いますが普段から私がどんな勉強をしていて、どれぐらい身についているかを知らない方にアドバイスを受けてもあまり意味がないと思ったので。
アドバイスを聞いて自分に合うと思えば取り入れればいいと思いますが、
なんでもかんでも取り入れることは自分なりの勉強法を見失いかねません。
私も聞かれればアドバイスはしますが、万人に共通するアドバイスとなると、「基本をおろそかにしない」「条文解釈の姿勢を」「原則から考える」みたいな抽象的なものになってしまいます。


ちなみに私の択一の勉強法はシェリーさんと似ていて、過去問は1年目に1回解いただけで(肢別本は使いましたが)、あとは択一六法と新作問題をやっていました。
これで初受験で択一は合格できたので、受験界の過去問重視の風潮は疑問に思っていました。
過去問もやるのもいいですが、過去問の意義があるのは知識としてどのレベルが本試験で要求されているかを知ることだけです。
過去問そのものを解いても、古い過去問は問題形式も違いますしあまり意味がないと思います。
知識の「枠」を確認するためには肢別本で十分ですし、近時の問題形式に慣れるには予備校の答練を受ければ十分です。


これも一合格者の戯言ですので妄信しない方がいいですね(笑)