たまには

尊厳死疑惑:殺人容疑も視野、慎重に捜査 富山県警


http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060326k0000m040085000c.html



難しいですね。この問題はいろいろ考えなければならない点があって
私も学生時代から関心をもっていますが、まとまった考えがもてないでいます。
患者の意思を重視するといっても、意思表示ができない場合が多いでしょうし、
「痛い、痛い、はやく殺してくれ」といった症状が悪化してからの意思表示が真意のものは怪しいですし。
「積極的安楽死意思表示カード」みたいなものを作るべきなんでしょうか。
もっともこれがあったから安楽死が正当化されるわけではなく(それだけだと単なる同意殺人罪です)、
他の厳しい要件が必要となるのはもちろんですが。
家族の意思を尊重するといっても、どこまで家族に含まれるのか、家族に意見の対立があったらどうするかといった問題があり、あまりそれを重視するのはどうかとは思います。


今回の件に関しては刑事上の責任は別にして、倫理委員会にはからず独断でやったとか同意を書面にしなかったとか、ちょっと医師が安易にこの問題を考えていた面はあるのではないでしょうか。。


ちなみにこの記事は、この問題の権威といわれる方のコメントが載っており参考になります。